Savoir-faire / Craft skill

KNOTTING

・ Travail du nouage précis par l’utilisation d’une pince brucelle.

・ Sertissage discret : fixation des pierres sur ficelle, sans nœud d'arrêt visible ni colle.

・ Intégration des apprêts dans des nœuds : l'esthétisme dans la totalité du bijou.


結びをジュエリーデザインの主役あるいは効果的なアクセントとして使い、結びの持つ装飾性と機能性を生かしてクリエイションしています。これらは、日本の伝統技芸「飾り結び」を独学で学びアレンジした独自のジュエリースタイルです。結びはピンセットワークによる緻密な手仕事で行います。紐はシルクのみを使用、日本の組紐もよく使います。また、フランスではパスモントゥリと呼ばれる伝統工芸のひとつであるタッセルもオリジナルで製作し、作品に美しいニュアンスを与えるものとしてジュエリーに散りばめています。

SUSTAINABLE DYEING

Nouvelle initiative pour plus d'harmonie avec la nature depuis 2020 : Kiriko en pleine expérimentation de teinture de fil de soie via des méthodes de fermentation de plantes. Le procédé est totalement naturel et écologique. Les couleurs obtenues sont lumineuses avec de belles nuances. Découvrez son univers de teinture singulière sur Teinture Vivante via Instagram.


2020年から「発酵染め」という草木染め技法でシルク紐を染めています。発酵染めは、鉄器時代にまでさかのぼる地球で最も古い染め方のひとつです。発酵により、植物の色素がより豊かに抽出されやすくなります。その発酵させた液体の中にシルクを長い間漬け込みます。からからになるまでシルクを干したあと、再び発酵液に浸けます。この「干す」と「浸ける」を何度も繰り返すことで、ゆっくりと時間をかけて繊維の中までしっかり色素を染みこませます。最後は木灰汁で媒染します。このような丁寧なプロセスを経る発酵染めは退色しにくいです。また、染め液は発酵しているため長期保存でき、液の中の色素がなくなるまで同じ液で繰り返し染められます。よって、水をたくさん必要とせず、また常温で染めるので熱エネルギーも要りません。なにより一般的な草木染めのほとんどの工程で使われているアルミ媒染剤(化学薬品)を使わずに染まります。つまり発酵染めは、すべて土に帰せる最もエコロジーでサステイナブルな染色方法のひとつと言えます。La Maison NOZAKYは、子供たちに美しい地球を残すためにも、信念を持って、自然と調和するやり方で成長発展していくことを決めました。草木発酵染めの様子はインスタグラムのTeinture Vivante ("生きている草木染め"の意)にて。

GEMSTONES

・ Ajustage minutieux du diamètre de l'orifice de la pierre afin que celle-ci reste fixée naturellement sur la ficelle.


シルク組紐に何も使わず天然石を留める技法を使って、しなやかでまじりけのない美しいジュエリーに仕上げています。天然石ビーズは紐にフィットしていますが、滑らせると自由に位置を動かせるように、ビーズ穴の大きさを加工調節しています。石穴が紐の太さよりわずかでも大きいと、石が動いたり、落ちてしまいます。0.1mm単位の緻密な製作プロセスです。


INTEGRATION

ジュエリー全体の統一感をとても大切にしています。たとえば留め金具もジュエリーデザインの一部であり、考えなしに既製品を使いません。デザインの流れをぶつ切りにせず、最後の最後まで美しく、結びの持つ装飾美や機能美を活かして創り上げています。結び終わりのひも端も同様に、そのままにせず、淡水パールを配置したり、タッセルにしたり、ひもの最後までとことん美しい仕上げにこだわっています。